バニーガールホール
第8章 飢えと渇きとモヒート
ユイは気まぐれウサギ…、
ユイ目当てにここに通っている
常連客達は…ユイをそう呼んでる。
上にユイから誘う事もあれば。
あの時みたいに…非常階段で
”お月見”を楽しむ事もある…。
そして…。今みたいに…
客からの誘いを断る事もある。
常連客とユイとの会話を
ここで聞き耳を立てる趣味はないので。
俺は目の前に居たカウンタ―の中の
しょこらに声を掛けてみた。
しょこらは上の…箱ヘルの
ヘルス嬢だが…疑問に思った事があった。
カノンやヒメと同じ様に
しょこらやしふぉんやかすたーどに
イチゴや人参を食べさせられるのかと言う事。
「しょこらは…イチゴやら
人参やらは…食えるのか?」
『えええぇ~??
わっわたっ、私?私ですかっ??
ふえぇえぇ~ッ、無理ですッ
無理ッ、無理ッ…ダメですッ、
しふぉんにバレたらッ、
私…殺されちゃいますぅ~ッ』
俺は…上の箱ヘルには行かないから、
そこの辺りのカルテルが
あの3匹の中で出来てるのかもだが。
「じゃあ…バレなければいいわけか…」
このしょこらは…他のウサギに
比べると…この巣穴の生活が浅いのか
からかうとリアクションが面白い…。