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バニーガールホール

第13章 ましゅまろと美術館


俺が…奢った200円は
なんだのかと思いながら…。
まぁ別に…ここの200円より
ここに来る前に奢った
モーニングの方が…高かった位だが。

プロの作品ではないが、
中にはプロ顔負けと言うか
セミプロみたいな…腕前の
芸術作品があったりもするので。

それに…目を奪われて、
足を止められたりしつつ…。

スタスタと先に行ってしまった
ましゅまろを探して移動する。
もう…俺が居た第一展示室には
ましゅまろは居なくて、
第三展示室で…合流する事が出来た。

「ったく、どこに行ったのかと
思ったら…こんな所に居たのかよ…」

ましゅまろが…見ていたのは、
1枚の小さな絵だった。
サイズは…ポストカードより
ちょっと大きいか位のサイズで。

宇宙を…飛ぶ様に…浮かんでいる
羽の生えたウサギの絵だった。

「この絵が…お前が観たかったやつか?」

『うん…そう…、
この絵が…観たかった…。ねぇ、
私は…ゲージュツはさっぱりだからさ、
美術の成績も最悪だったし。
アンタから…観て、この絵はどう思う?』

「どう思うって…上手いかとかか?
とりあえず…モチーフが…
空想の架空の生き物…だから…、
写実的な方ではないんだろうけど…」



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