
バニーガールホール
第15章 甘いスイートルーム
預かって貰っていたアダルトグッツは
確かに俺が前にユイとここを
利用した時に俺が購入した物だし。
今…ボトルキープみたいに出て来た
ボトルの山崎もあの時の…物で。
「それにしても、レンタルルームで
私物なんて預かってくれるのか?」
『…本来は…出来ないですけど…、
ボックス1つ分だけ…こちらで
保管をして貰える様にお願いしたんです』
同じビルの…店だからと言う事で
特例なんですよとユイが笑っていて。
つまみとして用意してくれていた
ミックスナッツとビターチョコを
俺の前に並べて見せてくれる。
どっちもしっかりと個包装に
なっている物だから…、
湿気でダメになる心配も無さそうだ。
俺がウイスキーを飲んでいる所を
ユイが静かに…じっと…見ていて。
「ん?俺の顔が…どうかしたのか…?」
『いえ…、ちょっとだけ…。
カノンの…話をしても良いですか?
加藤さんとは…同じ会社なんだとか…』
そう言えば…、店に居た時に
ユイはカノンの話を俺に
したそうに…していたっけか…。
結局…あの後、カノンの話は
うやむやな…感じになってたもんな…。
「ああ、まぁな…。加藤さんは
俺の直接の上司で…、30代だけど
20代にいつも間違えられてるし。
休みには…ジムとか…通ってて
フルマラソンとかも…出たりしてるから
身体は…鍛えられてるし。顔も良いから
社内には狙ってる女子社員も多いけど…。
加藤さんは社内恋愛はしないって、
人前で宣言してる人だから…な…」
『カノンは元々は……ここじゃなくて
別の夜の…店に居たんです…』
