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微熱に疼く慕情

第3章 【甘く麻痺していく心情】






初めて訪れる先輩の家
結構綺麗にしてる
もしかして、こうなる事を想定して
片付けました…?なんて
リビングに通されるやいなや
後ろからハグされちゃいましたね
顎クイされて言葉もなくキスから始まる



結局こうなるの
掌で転がしちゃう
いつかはその逆で転がされちゃってるかも知れないけど……そうならないように気をつけるしかない
ズルいのは百も承知
ちゃんと言いましたからね…?
他に想い人が居るって……



「急ぎ過ぎ…?もう我慢出来ないんだけど」


「ん……シャワーとか浴びないんですか?」


「……だよね?ごめん、これからちゃんと言って?急ぎ過ぎだって、遠慮せず、橘さん色に……染めてね?」



自分で言っておいて「恥ずっ」て耳まで真っ赤にしてる
ここまでグイグイくるのにまだ橘さん呼びなんだ?
私も先輩呼びだけど
これからどうなるかわかんないし、様子見するか……



お互いシャワーを浴びて、ルームウェア借りて、ソファーに座り、いつ始まるの?てな感じでソワソワしちゃってる
付き合いたての感じがして初々しい



「あのさ、ひとつ提案というか…お願いなんだけど」


「はい…」


「2人きりの時は下の名前で呼んで良い?」


「はい……全然良いですよ」


「良かった……えへへ、じゃあ、一華…」


「はい」


「一華……」


「クスッ……はい、何ですか?隼人さん」


「え、うわ、そっちも?マジで嬉しい」


「え、え、先輩が呼ぶから私もなのかと…」


「全然良い!もう一回呼んで?」


「え〜?隼人…さん」


「さんも要らないんじゃない?」


「それは無理です、先輩だし」


「はぁ〜マジで名前呼びの破壊力、ナメてたわ〜それと俺の服着てるのヤバい、ごめんね、サイズ大きくて」






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