
微熱に疼く慕情
第4章 【錯乱していく激情】
くの字で絶頂し、明島さんと見つめ合って舌を絡める
「ダメっ……もうダメ……おかしくなりゅ……はぁん、またイっちゃう、もう無理っ、いやっ、あぁっ……イっっク…」
もう出ないと思っていたのに大量の潮吹き
頭のてっぺんをシーツに擦り付け絶頂した身体は悲鳴を上げていてフッ…とここで意識を手放した
明島さん……イケてなかったかも知れない
昏睡状態の私でイケただろうか
どうか、精子をかけて欲しい……
その願いが叶いますように……
どのくらい意識を失っていたのか
ぼんやりとホテルの天井を眺めている
徐々に意識を取り戻し、ベッドの上に居る事に気付く
すぐ傍の椅子に腰掛けていたのはやはり黒崎さんだった
前にもこんなような事が……
おそらくもう、明島さんの姿はないだろう
最後まで居てくれて私を気遣ってくれるのはいつも黒崎さん
後は任せているんだと思うけれど……
目覚めて居ないのは少し寂しいです、明島さん……
「身体、大丈夫?まだ動かなくて良いから」
息をして、瞬きするのが精一杯だ
身体はぐったり重い……
黒崎さんがお水を口移しで飲ませてくれる
髪を撫でられ「よく頑張ったね」と言われた時に
ツーっと涙が溢れて困らせてしまった
添い寝して抱き締められて背中をポンポンしてくれる
「私……ちゃんと出来ていましたか?」
「うん、完璧だったよ」
「明島さん、悦んでたかな」
「うん、悦んでたよ」
「良かった……」
ギュッとされて涙を拭ってくれる
終わった後の黒崎さんはとてつもなく甘い
「キスして良いかい?」なんて聞かないでください
あなたは明島さんの右腕なんだから
明島さんが居ないなら、あなたを慕う
あなたに恋い焦がれる
重なる唇は、いつもより優しかった……
