
微熱に疼く慕情
第7章 【錯綜していく哀情】
「はい……」
(あはは、可愛い、まだ可愛い、でもすっぴんも可愛い)
「メイク落ちかけだからあんま見ないで…」
(それ、言うの待ってた……可愛い〜)
「ねぇ、やめて…」
(アハハ、ごめんごめん、可愛い顔が見れて大満足です)
膝にコロン…と頭預けてきた大智
大丈夫、動揺なんてしない
なるべく肩より上を映してる
「ゆっくり休んでくださいね」
(一華も……ちゃんとベッドでね)
「ふふ……はい」
(おやすみ…)
「おやすみなさい……もう本当にメイク落とすんで寝てくださいね」
(え……フリですか?)
「違うから!もう……」
(わかってるわかってる……ハハハ)
何でこんなイチャイチャを見せなきゃならんのだ……
(あぁ〜やっぱり一華と同じ家で暮らしたい……そしたら毎日すっぴん見れるのにな)
「え、暮らしたい理由の第一がそれですか?ヤバいでしょ」
(結構、男のロマンよ?完全オフな姿見れたり同じ布団で寝るのとかさ…朝起きて隣に寝てたら最高じゃん)
内側にキスしてくる
目線合わせずに手で払い除ける
変な事しないでって言ったのにやっぱりしてきた
膝の上に置いた手、人差し指を舐めてきたの
ペロ……じゃなくてしゃぶる方
左半身だけピクッとなった
「まぁ、わかりますよ、同棲の憧れ…みたいなのはそういうところですよね」
(お泊まりした時は一華の寝顔見ながら、心のシャッター何度も押してました)
「ねぇ、やめてよ〜恥ずかしいから」
(良いじゃん、めちゃくちゃ可愛かった、またお泊まりしようね)
「はい……」
(照れてるのも可愛い)
「もう切りますよ、おやすみなさい」
(あ〜待ってよ待ってよ、機嫌直して?一華ちゃん)
切るか切らないかの瀬戸際で、ショートパンツの隙間から手を這わせてショーツのど真ん中、指を挿れてきたの
