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2人きりの夜は

第1章 始まり

歯を磨き終えて、口を濯いでいる。歯磨きが終わったって言うのに、私の髪はまだ半分くらいしか髪が乾いてない。

「変わろうか?」

「助かる〜」

ドライヤーをお兄ちゃんに預けて乾かしてもらう。時々こうやって、乾かしてもらうことがある。

ずっと立ってるのも、腕を上げるのも疲れるから、めっちゃ助かる。

眠くなってきて、少し目を瞑る。それから十分ちょっと経って、ドライヤーの風量が収まり冷風に変わる。
ブラシで丁寧に乾かしてくれる。

「さっきさ」

ん、なに。お兄ちゃんの顔が耳元に近づいてきて、声をかけられる。

「え、なに?」

少し驚いて目を開ける。

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