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2人きりの夜は

第1章 始まり

「オナニーしてたよね」

っっっ!やば、見られてた?……どうしよう。
何も言えない。お兄ちゃん、鏡越しに私の顔すごい見てる。

目があわないようにする。

「ちなみに見たのは今日が初めてじゃないよ」

「……」

え、何回も見られてるんだ。無言のままでいると、ドライヤーが終わって片付け始める。

「見るつもりはなかったけど、物取りに来たらたまたま」

ちなみに私の家のお風呂のドアは、ガラスなんだよね。てことは丸見え。

いつも目瞑ってしてたからわからなかったのかも。

「うん」

「毎日してる?」

「やめてよ、変なこと聞かないで」

「あお、そういうの興味ないっていうか知らないかと思った」

「恥ずかしいからやめて」

「目瞑ってしてるの可愛い。あと、たまに声聞こえる」

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