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2人きりの夜から

第9章 9

その後も無理して元気なふりしてご飯食べて、みんなに心配かけないように振る舞った。

お風呂入ってリビングに行く。

「明日模試だから今日は早く寝るね」

お父さんと、お母さんに声かけて自分の部屋に行く。

「あ、お兄ちゃん」

部屋に向かう途中で、お兄ちゃんが部屋から出てきた。

「あお、話ある。部屋来て」

「うん」

――ガチャ 

「そこ座って」

私は勉強机の椅子に座って、お兄ちゃんはベッドに座って向き合う。

「隠してることあるよね」

「え、ないよそんなの」

見透かされてる気がしてドキッとした。

「最近、大野先生となんかあるよね」

え、知ってるの?

「前に、離れた棟の廊下歩いてたことあるだろ。2回くらいばったり会ったよね」

「うん」

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