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2人きりの夜は

第2章 2回目

それから4限まで終わって昼休みになる。

「あお今日はどうしたのー?」

「なんもないけど、私なんか変?」

「変だよ、なんか上の空っていうか。授業中ボーッとしてばっかりだったよ」

「りっちゃん私のことよく見てるね」

「だって変なんだもん」

「大丈夫、なんにもないから」

「ならいいけど、なんかあったら遠慮なく言ってよ」

「うん、ありがとう」

りっちゃんは心配してくれた。深掘りしないのも優しさだなと、ちょっと申し訳なくなった。

でも、絶対言えない。午後は気持ちを切り替えて、いつも通りに過ごした。

今日の授業は全部終わって、りっちゃんとバイバイして帰る。

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