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2人きりの夜は

第3章 3回目

学校に着いて靴を履き替えると、お兄ちゃんとりくとさんがこっちに向かって歩いてきた。

「あーおちゃん!おはよ」

「りくとさんおはようございます!はい、お兄ちゃんお弁当」

「さんきゅ」

「俺こうきの弁当よくつまみ食いするけどめっちゃ美味しい」

「そう言ってもらえて嬉しいです」

「あおちゃん可愛いくて頭も良くて料理もうまいとかこうきが羨ましい」

りくとさんはそういって、頭をよしよししてくれた。

「おい、あんま触るなよ」

「こうきいるの忘れてた。はいはいすいませんねー」

「じゃああおちゃんばいばい」

「はい、また!」

りくとさんは先に歩き出してしまった。

「昨日のあお可愛かった。今日も期待していい?」

お兄ちゃんにそう言われてびっくりして、同時に恥ずかしさで顔が熱くなった。

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