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2人きりの夜は

第3章 3回目

「今言わないでよ、!」

小声でちょっと怒り気味に言った。ニヤニヤ笑われてお兄ちゃんはりくとさんの後を追って行った。

「あおちゃんおはよ」

「あっ……おはよ!」

少し立ち尽くしてたら、爽太くんに声をかけられた。

「顔赤い?どうした」

「ううん、なんでもない。ちょっと暑いからかな」

「水ちゃんと飲むといいよ」

「そうだね、ありがとう」

適当に嘘をついて誤魔化した。そういえば最近はよく話しかけられるようになった。

別に嫌とかそういうんじゃないけど。

「あお最近仲良いね、爽太くんと」

教室について席につくと、りっちゃんが駆け寄ってきてそう言われた。

「えーそうかな」

「みんな見てるよ〜そのうち付き合ってるとか噂されるんじゃない?」

「それは困るよ」

「まぁでも、爽太くんの一方通行って感じだけどね」

「どうだろうね」

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