テキストサイズ

HEAVEN~時を超えて~

第6章 ひとつ

人を信じたから悪いだなどと酷もすぎた話だ

誰だって誰かを好きになり、信じ、慈しむ

信じたその相手が
自分の人生を、尊厳ごと破壊するまでに裏切っていた

その事実を知らせたくなかった

知らぬ男に身を投げ打ってまで、帰ろうとした相手が
自分を何より傷付けていたなどと

そんな魔の手からは
何が何でも彼女を護らなければならなかったんだ

こんなはずではなかった
人生はそんなことだらけだけれど


彼女の前に現れる事を許された僕には
それはひとつの預かった使命だった


その使命を果たせた上で
僕は…ようやく彼女と

ストーリーメニュー

TOPTOPへ