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HEAVEN~時を超えて~

第6章 ひとつ

『ごちそうさま…』


しばらくすると真が空になった食器を持って
リビングに降りてきた



『動いて平気?』


『うん…もう平気』



『置いておきなよ、僕が片すから』


『大丈夫だよ。ありがと』


真はササッと洗い物を済ませると
すっかり日が落ちた庭を眺めて少し退屈そうにしていた



『マコト…映画でも観る?』


さすがに起きて寝てじゃ、かわいそうかな、と



『ぇ?…うん…』


『眠くなったら寝れば良いからさ』


僕はソファに真を手招きして
ホームシアターのスクリーンを下ろす



『…って・・ちょっと…??』



僕の膝に乗せられた真は途端に落ち着きをなくす



『ふふ、、いいから座る』



『ふ、ふつうに…座りたい』



『ダメ』



『〜〜…』



スクリーンの光が程よく周りを照らすから
部屋の照明を落としても真は嫌がらなかった



『ぉ、おろして』


『ん〜…嫌だ』


『か…カイキが…疲れるでしょ…』



ほう…意外な返答だったな

さては、僕を転がす術でも覚え始めたのだろうか

まったく、隅に置けない子だな

それとも…



『どうせ…寝てないんでしょ、カイキ…

どういう体してるのかわかんないけど…

いつか・・・倒れるといけないよ』




なんだかな…どうして

人の中核って…こう変わらないのだろうな




『ふふ…可愛い』



『は…?』



僕はつい…真のオデコにキスをした
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