
HEAVEN~時を超えて~
第1章 逢えた
コツコツコツ・・・
『・・・』
ザッザッザッ‥‥
コツコツコツ・・・・
『あの、すみません』
コツコツコツ・・・
『・・・』
まったく・・・しょうがないものだ
暗い夜道
自分の背後の足音にも、呼びかけにも
まるで反応しない女
両耳を塞ぐイヤホンの奥からは
誰のどんな声がその耳に届いているのかな?
仕方ないのかな
そういう文化とか、そういう世の中ってね
トントン・・・
『・・・?!』
ビクッ
肩を叩かれてようやくその足は止まってこちらを向く。
ようやく・・・・ようやくだね。
『・・・ぁ・・の・・?』
体を大きく一度震わせて
女は片耳のイヤホンを外しながら振り返る。
『落としましたよ』
『ぁ・・・っ』
慌てて会釈をしながら
差し出されたハンカチに目を落として
僅かに首を傾げる女に
ニコリ・・・
小さく笑顔を向ける
『・・・ゎ・・・たしのじゃ・・・ないです』
『クス・・・』
女の人が悪いとは言わないよ
あんな世の中だ、こんな時代だって
まぁわかるよ
でもね
不用心にその身を晒してるなら
それなりのリスクは付き物
それだけは警告しておこうかな
ガバッ
『・・・?!・・・~』
『・・・』
ザッザッザッ‥‥
コツコツコツ・・・・
『あの、すみません』
コツコツコツ・・・
『・・・』
まったく・・・しょうがないものだ
暗い夜道
自分の背後の足音にも、呼びかけにも
まるで反応しない女
両耳を塞ぐイヤホンの奥からは
誰のどんな声がその耳に届いているのかな?
仕方ないのかな
そういう文化とか、そういう世の中ってね
トントン・・・
『・・・?!』
ビクッ
肩を叩かれてようやくその足は止まってこちらを向く。
ようやく・・・・ようやくだね。
『・・・ぁ・・の・・?』
体を大きく一度震わせて
女は片耳のイヤホンを外しながら振り返る。
『落としましたよ』
『ぁ・・・っ』
慌てて会釈をしながら
差し出されたハンカチに目を落として
僅かに首を傾げる女に
ニコリ・・・
小さく笑顔を向ける
『・・・ゎ・・・たしのじゃ・・・ないです』
『クス・・・』
女の人が悪いとは言わないよ
あんな世の中だ、こんな時代だって
まぁわかるよ
でもね
不用心にその身を晒してるなら
それなりのリスクは付き物
それだけは警告しておこうかな
ガバッ
『・・・?!・・・~』
