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HEAVEN~時を超えて~

第1章 逢えた


『・・・』



眩しい


木漏れ日みたいな光


目を開けたいけど・・・閉じていたい



ふわふわの夢の中みたいな

この景色は・・・・



良い匂い・・・


ふわふわ・・・

あったかい光に、鳥の声までする


天国って・・・こんなかんじ?





いや、、違う



そういう話じゃない



あぁ、でも

本当に

心地が良いベッド



ずっと・・・・ここで眠っていたい








ううん・・・・・ちがうよね


確実に・・・・




『ぅ…っ・・・』


四肢から伝わる鈍い痛みが
徐々に重く鋭い痛みに変わって残酷に
あたしの意識がハッキリしていく



ギシ・・・グリッ・・



起きれない

寝返りすら打てない



『う・・・ンン・・・ムゥ・・・』



声も出ない

なんで・・・



綺麗な心地よかった日差しが

パニックを起こす脳を助長する



だれか・・いませんか・・・・



いてもいなくても恐怖だよね、明らかに・・




『ん・・・んぅ』



眠たい目を、こする事も出来ない


ギシギシと音を立てて締め付けられる手足を
庇いながら必死に体の向きを変える




『おはよう』





『っ・・・』




ビクン・・・


せっかく起こしかけた体が
痙攣するように震えて元の位置にダイブした

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