テキストサイズ

HEAVEN~時を超えて~

第2章 新世界の中

『マコト…〜・・・』


背中に手を添えられてベットに戻される途中も
なんか…本当に嬉しそうに…あたしの頭撫でてきて

あぁ、やっぱりムカつく

けど、、なにがそんなに嬉しいんだか


まぁ、いっか

怒ってられるよりは…マシだと思おう



『・・・』


両手が後ろに戻されて既にルーティンみたいに
ベットに寝かされる

退屈で…不安で…長い一日の始まり

憂鬱に気持ちが落ち込む瞬間だ


唯一、あたしが眠ったり

あたしをこうして動けなくしてしまえば

彼は時々席を外したりする


ちょっとだけホッとする時間でもある

窮屈な事に代わりはないけどね。



『マコト…?…そんな悲しそうな顔しないで、ね?』



『・・・』

うっさい…さっさとどっか行きなさいよもう

だから、頭撫でないでってば



心の中で舌打ち、悪態をついて言葉を返さない


でもこの時はなんか…気が収まらなくて




『ねぇ……〃ストーカーさん〃・・・?』



ちょっと声を張って
初めて…その背中を呼び止めてみた




『・・・?・・・ん?…僕?』




『…』

何を…本気で・・・自分じゃない、みたいな前提で
キョトンとしてんのよコイツは


あんた以外に誰がいる・・・!!




『ストーカーさん、、あなた…名前がないんでしょ?

じゃ、ストーカーさんで良いじゃん・・・』



吐き捨ててツンとする

ストーリーメニュー

TOPTOPへ