テキストサイズ

HEAVEN~時を超えて~

第5章 真相を知らば

『ハァ…ハァっ…ハァっ…』


真は目印となった建物を目で追って
ひたすらに走り続けていた




『絶対…ハァっ…あれだ…間違いない』





ピンポン…ピンポピンポン・・・





『〃リョウちゃん〃…!!…いないの?!』



ドンドン…


ピンポン…




『リョウちゃん…!…あたしだよ…マコトだよ…!!』



真はなりふり構わずインターホンを鳴らして叫んだ



その時

ガチャ…




『マコト・・・?』



ドアが空き
マコトの彼氏、リョウが姿を現す




『リョウちゃん…っ…!!!』




真は両手を伸ばすも、その場に崩れるように膝をついた





『マコト…お前・・・どうして…』





『リョウちゃんごめん…っ…ごめん』



『…誰か一緒なのか?』



『・・・っ』



真は少し躊躇いながら首を横に振る



『…とにかく、無事なんだよな?…は、、入れよ』



『ぇぅ…っう…うっ』



突然現れ泣きじゃくる真に動揺しながらも
リョウはぺたんと座り込むマコトを抱えて家に戻る

ストーリーメニュー

TOPTOPへ