
磯撫デ
第7章 取材ノート:補遺
私は刑事達にあの日の電話のことをすべて話さなかったのですが、実はもうひとつ話さなかったことがあった。
K実は私にクラウドデータの一部を共有していたのだ。
電話口で『それから・・・』と言っていたのは、おそらくこう言いたかったのだろう。
『それから、万が一のために取材ノートを共有しておくから』
そう、K実が私に共有していたのは取材ノートのデータファイルだったのだ。K実は手書きのノートを使っていて、それがメインの取材ノートだったのだが、後で記事にするためにか、内容を抜粋しPCで打って、クラウド上にアップしていたのだ。そして、おそらく、3つ目の話にあった体験から、生命の危険を感じた彼女は緊急事態に備えて私にこのノートを託したのだと思う。
取材ノートは①、②、そして『補遺』に分かれていた。①、②は上述したとおりであり、『補遺』は以下に記載する。このパートに日付は書かれていないが、おそらく7月12日夕刻に作られたものだと思う。
K実は私にクラウドデータの一部を共有していたのだ。
電話口で『それから・・・』と言っていたのは、おそらくこう言いたかったのだろう。
『それから、万が一のために取材ノートを共有しておくから』
そう、K実が私に共有していたのは取材ノートのデータファイルだったのだ。K実は手書きのノートを使っていて、それがメインの取材ノートだったのだが、後で記事にするためにか、内容を抜粋しPCで打って、クラウド上にアップしていたのだ。そして、おそらく、3つ目の話にあった体験から、生命の危険を感じた彼女は緊急事態に備えて私にこのノートを託したのだと思う。
取材ノートは①、②、そして『補遺』に分かれていた。①、②は上述したとおりであり、『補遺』は以下に記載する。このパートに日付は書かれていないが、おそらく7月12日夕刻に作られたものだと思う。
