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磯撫デ

第1章 ひとつ目のお話「海に招かれる」

☆☆☆
こわっ!

話自体も怖かったが、K実の語り口がまた怖かった。
カフェの冷房が少し効きすぎていたこともあったが、背筋がゾクリとした。

「ね?怖いっしょ?これ、偶然見つけてさ
 それで、あれこれ調べたんだけど、どうやらこれがT県S町らしいってあたりがついたんだ」

いったいどうやって?と聞いてみたが、それは『企業秘密』とはぐらかされてしまった。彼女には彼女なりのネットワークがあるらしかった。

「だからね、明日からこの町に行ってみることにしたんだ」

K実は嬉しそうにパフェを頬張りながら、こう言った。

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