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︎✿·͜·転生悪役令嬢はやり直したい‎❀̸

第2章 悪役令嬢は転生する。



「ぅ、ん···?」


(···、あれ?)


フレイアが目を覚ますと、見知った天蓋付きベッドの屋根の裏に描かれた天使の絵が視界に入った。


つい先程、聖女に唆された婚約者に婚約破棄を告げられて、聖女には謝罪を強要されたまでは覚えているが···運ばれたのだろうかとベッドの上でキョロキョロしていると、ドレッサーの鏡に少女の姿が映った。


「···、え?」


フレイアは固まり、ドレッサーの鏡に映るよく知る少女の姿は自分以外に考えられない。


「もしかしなくても···わたくし···?」


蜂蜜を溶かしたようなハニーブロンドの髪に、宝石をエメラルドをはめ込んだような綺麗な淡いグリーンの瞳。


肌は磁器のように白く滑らかで、白い頬には花のように柔らかな色合いの赤みがさしていた。


唇は赤い珊瑚のように色付いて、見た目はまるでお人形さんその物だ。

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