お前らめんどくせえから結婚しろ
第1章 罪な女と怖い男
扉を閉めようとした瞬間、革靴の先が侵入してきて、那奈は肝を冷やした。
コイツ.....尾けてきたの...。
「那奈ちゃん、開けてよ。窮屈だ。」
「足引っ込めれば済む話。」
「君が開ければ済む話だろ?さっさとしろよ。」
「さよーなら!」
那奈は力任せに扉に力を入れれば、黒瀬の舌打ちと共に扉は閉まった。すぐさま施錠して寝室に向かう
「あぁ....もう疲れたぁああああああ!」
那奈は寝室のベッドに横になった。怒涛の一夜に疲れ果てたのだ。今日が休みで良かったとそう痛感する。この後、会社には行きたくは無い。
ベッドでぐったりしていると、アパートを駆け降りる音が聞こえた。黒瀬かなぁ?と思いつつも、彼女はすぐさま彼の事について考えるのを放棄した。
そして何となく洗面所に向かった。
鏡に映った自分の顔はいつも通りで殴られた形跡も無かった。仮にもし顔を攻撃されたのなら起きた瞬間に腰と共に顔にも何らかの痛みを感じるだろう。
”.........良かった.....。“
念の為の確認とはいえ、那奈はホッとした。
そしてスマホを取りだし、ゲームでもしようとした所で何か違和感を感じた。
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