お前らめんどくせえから結婚しろ
第1章 罪な女と怖い男
アプリの配置がなんか違うような...。
え、私なんか消した?
いや昨日消す暇も無かった筈....。
画面を左右に何度もスクロールして、違和感を拭いたかったが、とあるアプリが消されている事に気づいてしまい、那奈は思わず大声を上げた。
「何で!?何でマッチングアプリ消えてんの?はぁ?!」
いや、その前にどうやって私のスマホ開いたんだアイツ!!!暗証番号お前仕事サボったのか?いやアイツがきっと解読したんだわ怖い!!
”このiphone内へのウイルス感染を感知しました。ウイルス感染解明の為、今暫くお待ち下さい。“
「何このメッセージ!!何もダウンロード出来ないんだけど?」
自分の愛用していたアプリの再ダウンロードを試みたが、上記のメッセージが出てインストールが途中中断。他の出会い系のアプリをダウンロードしようとするも、メッセージに憚れてダウンロード不可。もはや婚活系なら大丈夫ではないだろうかと思っても、やはり出来ない。
「え、本当に何もダウンロード出来ないの?」
那奈は焦って一時期大流行りしたス◯カゲームに似たゲームをダウンロードする。すると普通にダウンロード出来て那奈は安堵と共に「何故...?」という感情が消化しきれずにいた。
試しにLINEを開いた。
いつも通り...ではなく、トークに“黒瀬“という名前でお友達登録がされていた。
後、男の連絡先が全て消されていた。酷すぎる。
「よろしく。」と一言だけ送られてきた挨拶。
普通だったら速攻ブロックしたい所だったが、何をされるか分かったもんじゃない。
「こちらこそ。」と心にも無い言葉で返信すると、すぐに既読がついた。
「また会おうね、那奈ちゃん。」
その言葉に拒否権などない威圧感と恐怖を感じて、那奈はただ、「はい。」と事務的に返す他無かったのである。
続く
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