お前らめんどくせえから結婚しろ
第1章 罪な女と怖い男
「ヒヤァ!」
モノクロに統一された高級感のある、だたっ広い寝室に通された後、無理矢理ベッドに押し倒された。
「ひぃう!」
先程まであんなに紳士的だった男の豹変ぶりに目を見開いていると、あっという間に両手を男の大きな左手で拘束され、右手は那奈の豊満な胸をニットの上から撫で回していた。
「那奈ちゃん、ダメだよ。あんな.....な事しちゃ。」
「あぁん、うっ、あぁん」
やはりいまだに正常な聴覚は戻らず、言葉が途切れ途切れに聞こえている状態だった。だが何となく優しく説教?じみた事を言った後に、このままこの腕の中でこの男に抱かれるのかと思うと、ゾクゾクとしたものが這い上がってきて興奮した。
だってめちゃくちゃ黒瀬に似ているのだ。というか瓜二つ。
「ねぇ聞いてる?.....」
ニットの上から乳首付近を摘まれながらも、うっとりした表情で那奈は男の説教を受けていた。だが、「ハァ」という溜息と共に男が自分の上から退いていくものだから、慌てて引き留めた。
「どぉしたのぁ?」
「いや、どうしたのじゃないでしょ。きみは....いいよ。」
「なぁにしたほうがいいの?」
「もう...寝た方がいいって言ったんだけど?」
「エッチは?」
「は?」
「しないの?なながぶさいくだからやなの?それともかのじょいるの?けっこんしてるの?ねえなんなの?」
「どっちもいないけど。何故一気に流暢になったし...。起きた?」
「しかいグラグラだけど、カッコいい。」
「僕が?」
「うん!何でわかったのぉ?」
「もう20回ぐらい聞いたから。」
「ねぇいないってほんと?」
「うん、本当。」
「なながブサイクだからイヤなんだ。きじゅつく。」
「あのね僕一言も言ってないよ。那奈ちゃん、お願い、普通に寝て。」
「やぁら、エッチしてからねんね。して。」
「僕、呂律も回ってない子、抱けないって。」
※那奈には半分も聞こえていません。
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