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【参加型小説】異界からの脱出

第4章 山内喜代 81歳 【1/2 20:55】

「……あ〜クソっ、わからねえっ! イライラする、なんなんだよ、もうっ!」

ノエルは近くの棚を蹴り上げた。棚に置いてある商品がバラバラと床に散らばった。

「あっ……」

「あら、これ……懐かしいわね」

喜代は床に落ちた缶に入ったドロップを拾い上げた。

「夫が大好きだったのよ、これ。特にハッカ味が好きでね」

「ハッカ味……俺は苦手です」

「ふふっ、うちの子も同じこと言ってたわ。お父さん、ハッカ味食べて〜って。でも大人になったら、なぜかハッカ味が食べられるようになったのよ、夫が癌で亡くなった頃からね」

「……」

「しばらく買わなかったから忘れていたわ。久しぶりに食べようかしら、ハッカ味」

喜代は床に散らばったいくつかのドロップを棚に戻すと、一つ持ってレジに持っていった。

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