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Change (チェンジ)

第1章 Change (チェンジ)

 3

「あちゃぁ、なんだぁ、やっぱりぃバレちゃったかぁ…」
 と、呆れかえるほどに明るい声音で、そして顔には満面の笑みを浮かべて…
 そう言ってきたのである。

「え、ば、バレちゃった………って?」
 ドキドキ…
 ザワザワ…
 心が一気に高鳴り、騒ついてきた。

「うん、バレちゃったわぁ…
 そう、そのとおり、わたしは季、めぐり姉さんじゃなくてぇ…」
「え、ね、姉さん?」
「うん、そう…
 わたしは妹の望、のぞみ…
 一卵性双生児、つまり双子の妹なのよ…」
「え、ふ、双子…い、妹って……」
「うん、そうよ、入れ替わったのよ…」

「い、入れ替わり?…」
 動揺が収まらない。

「うん、そう入れ替わり、チェンジね…」
 季、いや、妹の望は変わらず笑みを浮かべ続けている。

「え、あ、な、なんで?」
 そう、その入れ替わり、チェンジする意味が分からない…

「あぁ、そうよねぇ…
 わたしたちってさぁ、ずうっと昔からよくチェンジしてきているのよねぇ…」
「む、昔から?」
「うん、昔から、そう小学5年生くらいからかなぁ…」
「し、小5から?」
「うん、そう……………」

 ……………ほらぁ、遼くんが気付いたくらいにさぁ、わたしたちは見た目はほぼ一緒だけどさぁ…
 正確は明と暗くらいに違うのよぉ。
 ま、季は暗いまではいかないけれどおとなしい感じだしぃ…
 そしてわたしは真逆的なこんな感じだしさぁ…
 だからさぁ、お姉ちゃんの季が困った時は、こうしてチェンジするのよ…………

「こ、困ったときって?」
「そう、困ったときにね」
「え、でも、オレと季は付き合って……」
「うん、そうねぇ…でもね…
 でもねぇ、実はねぇ……………」

 オレは、望の次の言葉に絶句してしまう…

「お姉ちゃん、あ、季はねぇ…
 実はね、本当はねぇ、遼くんと別れたがってたのよぉ………」

「えっ…………」
 そんな、別れたがってた……って?

「うん、季はいつも、あ、昔からそうなの…」
「む、昔からって?」

………季はね、昔からそうなのよ、あんなおしとやかな感じだから、モテるんだけどさぁ…
 すぐにさぁ、相手の男がイヤになっちゃうのよねぇ…
 そうあれは、中学2年くらいからかなぁ…
 その度にわたしがチェンジして、いつもその相手の男との別れを円満にするようになったのよねぇ………



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