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箱入り娘、異世界へ行く。

第2章 お世話になります

 ふと、騒がしい声で目が覚めた。目を開けると、なぜか部屋の中は真っ暗で、窓の外から僅かに差し込む月の光でベッドの周りだけうっすら見えた。


「電気……どこ?」


 わたしは慌てて電気のスイッチを探そうとするけど見つからない。いつもは豆電つけて寝るから、真っ暗なのは苦手だ。下の階の騒がしさがなかったら、怖くて震えてしまったかもしれない。


 その時、ギシ……ギシ……と階段を上る音が聞こえてきた。更にコツ……コツ……と廊下を歩く音も聞こえて、その音はわたしがいる部屋の前で止まった。


「……っ!」


 わたしは慌てて薄い布団を頭から被った。そしてギィィィと嫌な音を立てて開く扉の音を聞いて嫌な予感がした。


 ……誰? レオなの?


 なぜかお酒臭い匂いが漂ってきて、思わず鼻を摘んだ。


「うぃぃ〜、飲みすぎたな」


 突然発せられた声を聞いて、レオじゃないって確信する。



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