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箱入り娘、異世界へ行く。

第2章 帰りたいっ!

「てめぇ、俺の連れに何してんだ!!」


 レオがすぐさま、わたしから酔っ払いの男を引き剥がしてくれた。


「なっ……なにすんだよ! この女がオレの部屋にいたんだ! 邪魔すんじゃねぇよ!」

「なに勘違いしてんだ、ここは俺が取った部屋だぞ! さっさと自分の部屋に戻りやがれ!」

「は? マジかよっ……クソッ……!」


 酔っ払いの男は慌てて部屋から出て行った。


「大丈夫か!? ひより!」

「……っ……」


 わたしは震えた手で掛け布団を引っ張って頭から被った。


「もう、やだ! こんな怖いところ、やだっ!」

「ひよりっ……」

「なんでわたしここにいるの? なんでこんな所に来たの? 帰りたい……、早くお父さんとお母さんのいる家に帰りたいっ!!」

「……」

「うっ……うえっ……うええええんっ!」


 わたしはうずくまって泣いた。
 


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