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箱入り娘、異世界へ行く。

第2章 帰りたいっ!

 その時、レオの優しい微笑みにドキッとした。


「これで顔拭けよ」


 レオは懐からハンカチを出すと、わたしに渡してくれた。


「ティッシュでいいよ……」

「ティッシュ?」

「えっ、まさかティッシュもないの?」

「ティッシュってなんだよ」

「何って、使い捨ての柔らかい紙だよ?」

「使い捨てぇ? んなの、ねぇぞ。使ったら洗えばいいだろ」

「……」

「その布切れも、俺の鼻水が染み込んでるしな(もちろん洗濯済みだ)」

「きゃあああっ! いやあああ!!」


 わたしはハンカチをレオに投げつけた。


「もうっ、レオってば、デリカシーなさすぎ!」

「はあああ?」

「おじさんが使う物をわたしに貸さないで!」

「だ……誰がおじさんだ、失礼な」

「おじさんでしょ!」

「ばかやろ、俺はまだ二十歳だ!」

「……へ?」


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