いなくなった人、残された人。
第1章 ケース1:限界社畜の場合
~Day1 転生後初日~
翌朝9時。オフィス
「おはようございまーす、…ってあぁもう!こっちに半分はいってる!!」
前野の隣の席の深山は、イライラしながら前野の机の足元から自分の机の足元にかけて点々と散らばったビールやチューハイの空き缶と、菓子の袋をデスクの上に移動させた。ゴミ箱に捨てに行くのは本人がすればいいこと。
とにかく、足元にゴミが散らかっていて、自分の席近くにまで転がってきているのだけは許せなかったのでとりあえず避けておいた。
しかし、会社でお酒飲んだのか。気弱そうというか、いつもペコペコしてる印象なのに意外とやること大胆だな…。いや、でも、昨日はかなりつめられてたしなぁ。さすがに限界来てはじけちゃったか…。
ーーー3時間後、昼12時。
普段なら絶対に遅刻しない、というかほぼ毎日部署で一番早くに出社しているぐらい【部署のヌシ】のような前野が、昼になってもまだ出社してこない。
前野が来ないことで、いろいろと滞っている仕事もあるし、取引先からの電話も何件もかかっているので、いろんな人間が代わる代わる、何度もスマホへの連絡を試みるが、いっこう通じない。
呼び出すけど出ない…のではなく、「電源がオフになっているか電波の通じない場所のため」、と機械音声が流れるのだ。
さらに3時間後、午後3時。
「前野はっ!前野はどこだーー!何をやっている!!」
課長の怒号が課内に響き渡る。イライラしているのは課長だけではない。やめてほしい。ちなみにスマホがあまりにも通じないため、自宅の固定電話にもかけてみたがこちらも通じず、履歴書から実家の電話番号を探し出して実家にも電話をかけてみたらしい、が、実家でも前野さんの消息を把握していなかったそうだ。
「今朝から連絡がつかない?知りませんよ!こっちなんてもう1年以上、全く連絡がついてないんですから!こちらから電話をかけても通じないし、かけても来ない!親の知らない間に引っ越しでもしたのか、郵便物を送ってもあて先不明で戻ってくる!!いったいどーなってるんですか!おたくの社員教育はっっ!!」
ヒステリックな金切り声で叫ばれて、課長がうんざりしていた。
翌朝9時。オフィス
「おはようございまーす、…ってあぁもう!こっちに半分はいってる!!」
前野の隣の席の深山は、イライラしながら前野の机の足元から自分の机の足元にかけて点々と散らばったビールやチューハイの空き缶と、菓子の袋をデスクの上に移動させた。ゴミ箱に捨てに行くのは本人がすればいいこと。
とにかく、足元にゴミが散らかっていて、自分の席近くにまで転がってきているのだけは許せなかったのでとりあえず避けておいた。
しかし、会社でお酒飲んだのか。気弱そうというか、いつもペコペコしてる印象なのに意外とやること大胆だな…。いや、でも、昨日はかなりつめられてたしなぁ。さすがに限界来てはじけちゃったか…。
ーーー3時間後、昼12時。
普段なら絶対に遅刻しない、というかほぼ毎日部署で一番早くに出社しているぐらい【部署のヌシ】のような前野が、昼になってもまだ出社してこない。
前野が来ないことで、いろいろと滞っている仕事もあるし、取引先からの電話も何件もかかっているので、いろんな人間が代わる代わる、何度もスマホへの連絡を試みるが、いっこう通じない。
呼び出すけど出ない…のではなく、「電源がオフになっているか電波の通じない場所のため」、と機械音声が流れるのだ。
さらに3時間後、午後3時。
「前野はっ!前野はどこだーー!何をやっている!!」
課長の怒号が課内に響き渡る。イライラしているのは課長だけではない。やめてほしい。ちなみにスマホがあまりにも通じないため、自宅の固定電話にもかけてみたがこちらも通じず、履歴書から実家の電話番号を探し出して実家にも電話をかけてみたらしい、が、実家でも前野さんの消息を把握していなかったそうだ。
「今朝から連絡がつかない?知りませんよ!こっちなんてもう1年以上、全く連絡がついてないんですから!こちらから電話をかけても通じないし、かけても来ない!親の知らない間に引っ越しでもしたのか、郵便物を送ってもあて先不明で戻ってくる!!いったいどーなってるんですか!おたくの社員教育はっっ!!」
ヒステリックな金切り声で叫ばれて、課長がうんざりしていた。
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