テキストサイズ

いなくなった人、残された人。

第1章 ケース1:限界社畜の場合

~Day21 転生後3週間~

私は、無事に再就職が決まった。わりと特殊な仕事で、この業界で活かしやすい資格も持っているので、とりあえず同業他社への転職だ。ただ、転職活動中に気付いたのだが、前野さん、多分どこにも転職してない。あの人、他業種じゃぜったいやっていけないだろうから転職してたら同業他社以外ありえないんだけど、もしかして、、、、

いや、まさかだけど、これ、いわゆる『神隠し』ってやつ??

いやいやまさかまさか。仕事嫌になって飛んだだけでしょ。

そのうちニュースとかで犯罪者として報道されるのを見る日が来るかも。いや、あの前野さんにそんな度胸は無い、かな。

会社に残った元同僚から聞いた話なんだけど、捜索願を出してから5日後に、前野さんのスマホと財布だけが会社の近所の公園から見つかったらしい。が、本人は見つからず、、結局予定より早めて解雇手続きをとったとか。死亡したんじゃないかとウワサされている。

…自殺?

いや、でも、遺体は見つかってないらしいし、どこかで生きてるのかも。

まさか、そんなこと現実には起こるわけないけど、小説とか漫画ではお馴染みの【異世界転生】しちゃった、とか?

いいなぁ。アタシも……こんなクソみたいな現実捨てて、異世界で楽しく暮らしたい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ