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お題小説第7弾『泡姫の純愛Ⅱ』

第1章 バーにて…

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「ふぅん、そうかぁ、あ、めいちゃん、何か奢らせてください」
 わたしは、色々と教えてもらったせめてものお礼の意味もあり、そう告げる。

「あら、いいの、ありがとう…
 じゃぁ遠慮なく…」

「はい、ぜひ…」

「うーん、じゃぁ、赤ワインがいいなぁ」
 めいちゃんはそう告げ、彩ちゃんに頼む。

「あ、じゃ、わたしはマティーニね」

「うわ、悠里さん、カッコいい」

「え?」

「わたしね、ドライ系な辛口のお酒は苦手なんだぁ」

「そんな女性は多いですよね」

「うん、だからさぁ、悠里さんみたいにマティーニや、ウイスキーのロックを本当は飲んでみたいけどねぇ…」

 めいちゃんは、本当に可愛い…
 年齢は訊けないが、おそらくは、25、6歳だろうか?――

「……あ、今、わたしは幾つなんだろうって、思ったでしょう?」

「え、あ…」
 わたしはその鋭さに、ドキッとしてしまう。

「うふ、ひ、み、つ…ね」

「あ、は、はい…」

「でもね、ほら、ハダカのお仕事でしょう?
 だからね、自然とね、警戒心からかね、勘はね、鋭くなっちゃうのよね」

「………そうよね」

 それはそうであろう…
 ハダカ、それも、オトコに抱かれ、奉仕する仕事であるのだ…
 外には出せない、意識下の警戒心がない筈がない。

 いや、怖くないはずがない――

「でもね、ナンパされるより、全然安心だからね」
 と、おそらくわたしの心理を読み取っての、この、めいちゃんの言葉であろう。

「あ……」
 わたしは、応えられない。
 だって、わたしは、過去に何度となく、お酒に飲まれ、酔い潰れ、ナンパされ…
 辛酸を舐めてきた、バカで間抜けなオンナだから。

「それに、素敵なお客サマ多いから…」

「え、そうなの?」

「うん、ほら、超高級店だから…」

「あ、そうか…」

「遊びにスマートな紳士的なお客サマがほとんどかなぁ」

「そうなんだぁ…」

「でも、たまにね、危険にさ、入れ込んじゃってくる、うん、若いオトコに多いかなぁ」

「え…」

「たまぁにね…いるのよね…」
 めいちゃんは想い浮かべているのか、ふと、宙を見つめ、呟いた。

「ほら、若いオトコだとねぇ、オンナに免疫がないとさぁ、わたしの営業スマイルを本気にしちゃうオトコもさぁ…」



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