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もしも、

第5章 体育祭




いよいよ、
あたしの順番がまわってくる。

あたしの団は今、三団中二番目だ。
前とは、少し差がある。


心臓が高鳴る。
だって、
絶対にあなたにいいところを見せたいから。

こんなときでしか
あなたはあたしを見てくれないでしょう?


そして、あたしの手にバトンが渡った。


きっと、今までで一番頑張った。
足がちぎれそうになるくらい
ピッチをはやくして走った。


追いつきたいのに
追いつきたいのに

どうしても、届かない...

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