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陽が沈む湊、陽が昇る湊。

第9章 9日振りの期待

正直、オレは「マジか━━っ!」って心の中で大絶叫していた。

オレがどれだけ日陽に触れたくて、甘えたくて、今日という日を待ち望んでいたか。

体中のエネルギーが全部日陽に向かっていたんだ。

断られた瞬間、頭が一瞬真っ白になった。

でもさ、日陽。オレは分かっているつもりだ。

仕事でボロボロになって、寝ても疲れは取れないし

それに加えて、アレじゃ……泣きたくもなるよな。

気づけなくてごめんな。

はっきり、言ってくれたら良かったのに。

オレは男だから、そこまでは気が回らなかったよ。

日陽。オレは上手くやれてるよな?

二階に戻って日陽は部屋の隅っこに座っている。

「日陽。もう大丈夫だから、一緒に寝ようぜ」

オレは出来るだけ明るくいってみせた。

「湊、ごめんね……」

「なに謝ってるんだ。オレだって、分かってるつもりだ」

「我慢できるの?」

「我慢するに決まってるだろ。その代わり……」

小さく丸くなってる日陽の後ろから腕を回して、彼女の髪に顔を埋める。

「9日もまともに触れ合えなかったんだ。少しくらい甘えさせてくれてもいいだろ。じゃないと精神ダメージでハゲちゃうかも」

少し拗ねたように言うと、日陽が肩を震わせて笑っていた。

「湊、ハゲたらイヤ」

「じゃあ、甘えさせろ!」

オレたちは笑いながら戯れあっていた。

「次は、はっきり言ってくれよ。いつアレなのかまでは流石に分からん」

「うん。分かった。湊、大好き」

「オレも大好きだ」

彼女の小さな体を全身で抱きしめる。

日陽。オレは上手くやれてるかな?

愛おしくてたまらない。

そばに居てくれるだけで、良かったんだよ。

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