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陽が沈む湊、陽が昇る湊。

第3章 初めての夜

「そういや、布団一組しかないな」

オレは大事なことを忘れていた。

「一緒に寝ればいいよ」

彼女が即答した。

いいのか? 一緒に寝ても……。

ま、恋人同士なんだし問題ないか。

「そ、そうだな」

彼女と一緒に寝たのは小さい子どもの頃以来だった。

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近所のスーパーに買い出しに行く

中型スクーターにニケツして

彼女はオレの背中にピッタリとくっついていた。

腕をぎゅうっと強く腰に回してきた。

「怖いのか?」

「ちょっとだけ」

いつもより安全運転でいこう。

買い出しを済ませて玄関に上がると

二人は抱きしめ合ってキスをした。

こんなに彼女を求めていたなんて

夜を待たずに始まってしまいそうだ。

「お楽しみは夜までお預けね」

「……」

見透かされてしまった。

体が勝手に熱くなる。

台所で二人肩を並べて夕飯を作る。

今日はカレーライスに決めた。

オレの好物。毎日でもいけると思う。

彼女は隠し味にと、チョコの欠片を入れていた。

「甘くならないのか?」

「ならなよ。コクが増して美味しくなるよ」

「へぇ〜」

早めの夕食。

確かにいつものカレーより美味しく感じた。

彼女が片付けをしている間に風呂に入る。

お楽しみの時間まで刻一刻と近づいていた。

彼女はたっぷりと時間をかけて入浴していた。

焦らされているのか?

なんか落ち着かない。

オレはビールを飲んでその時を待っていた。

「お待たせ」

髪を乾かして準備万端の彼女が居間に姿を現した。

どうやって誘えばいいんだ?

ってか、やる前提なのか?

オレはそのつもりだけど。

一緒に寝るってそういうことだよな?

いや

これから毎日一緒に寝るんだ。

でも

今日は初めての夜だし

やるよな?

え、どっちだ

オレはやることしか考えてなかった。

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