お題小説第7弾「薔薇の名前」
第1章 薔薇の名前
☆☆☆
「卒業おめでとうございます…先輩」
スーツ姿の凛々しい先輩に、
私は、買っておいた花束を先輩に渡した。
今日は卒業式。
桜の花びらが風に舞う。
とても良い天気になって良かった。
「梨紗!…ありがとう…でも、もう先輩、ってのはいいだろ?」
今日を迎えるまでに、先輩とはお付き合いを初めて、何度か楽しいデートをしていた。
でもやっぱり、私は相変わらず先輩のことは『先輩』と呼んでいた。
先輩は、『美奈』って呼んでほしいらしい。
「やっぱり、なんとなく、呼び慣れてるんで」
「そういうところはお前らしいな、本当に…」
ふふふ、っと先輩が笑った。
くすくすっと、私も笑った。
ああ、そうだ、と思い出したように、先輩がバッグから四角い包みを取り出して、
私にポンと手渡してきた。
きれいにラッピングされた、薄めの真四角の箱、だった。
大きさは両手の上に乗るくらい。
なんだろう?
先輩は、卒業祝いのお返し、なんて言って、ウィンクをひとつしていた。
「なんですか?これ?」
カラカラ振っても音がしない。
とても軽いなと思うが…?
先輩が耳元に顔を寄せてくる。
「梨紗、お前のサイズは聞いてあったからな」
「え?」
まさか…?
ちらっと包装紙を剥がしてみると、
ピンク色の箱に、某有名下着ブランドのロゴが…
ボン、と顔が真っ赤になる。
慌てて箱を抱え込んで、周囲を見回す。
そんな私をおいて、先輩は桜並木の向こうにもう歩き出していた。
手を振っている。
「次のデートに着てこいよ!」
その、スラッとした後ろ姿を見ながら、
私はぎゅっと先輩の…
美奈さんからの初めてのプレゼントを、
胸に抱きしめていた。
「卒業おめでとうございます…先輩」
スーツ姿の凛々しい先輩に、
私は、買っておいた花束を先輩に渡した。
今日は卒業式。
桜の花びらが風に舞う。
とても良い天気になって良かった。
「梨紗!…ありがとう…でも、もう先輩、ってのはいいだろ?」
今日を迎えるまでに、先輩とはお付き合いを初めて、何度か楽しいデートをしていた。
でもやっぱり、私は相変わらず先輩のことは『先輩』と呼んでいた。
先輩は、『美奈』って呼んでほしいらしい。
「やっぱり、なんとなく、呼び慣れてるんで」
「そういうところはお前らしいな、本当に…」
ふふふ、っと先輩が笑った。
くすくすっと、私も笑った。
ああ、そうだ、と思い出したように、先輩がバッグから四角い包みを取り出して、
私にポンと手渡してきた。
きれいにラッピングされた、薄めの真四角の箱、だった。
大きさは両手の上に乗るくらい。
なんだろう?
先輩は、卒業祝いのお返し、なんて言って、ウィンクをひとつしていた。
「なんですか?これ?」
カラカラ振っても音がしない。
とても軽いなと思うが…?
先輩が耳元に顔を寄せてくる。
「梨紗、お前のサイズは聞いてあったからな」
「え?」
まさか…?
ちらっと包装紙を剥がしてみると、
ピンク色の箱に、某有名下着ブランドのロゴが…
ボン、と顔が真っ赤になる。
慌てて箱を抱え込んで、周囲を見回す。
そんな私をおいて、先輩は桜並木の向こうにもう歩き出していた。
手を振っている。
「次のデートに着てこいよ!」
その、スラッとした後ろ姿を見ながら、
私はぎゅっと先輩の…
美奈さんからの初めてのプレゼントを、
胸に抱きしめていた。
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