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運動神経の鈍い女は騎乗位がヘタ

第1章 ねぇ、知ってる?…

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「ねぇ、知ってる?」

「えっ、なに?」
 二人で愛し合っている最中、彼が突然、訊いてきた。


「今から、悠里の運動神経をテストしてやろう」

「えっ」
 彼は、わたしの上で動かしていた腰を止め、突然、そう言ってきた。

「だから、運動神経のテストだよ」
 息を荒げ、額に汗を流しながら、笑みを浮かべる。

「う、運動神経って?」

「うん、そう、運動神経さ」

「だから、運動神経て何よ、今、必要?」

「うん、必要」

「えっ」
 わたしには、とても、今必要だとは思えなかった…
だって、正に今、愛し合い、彼が上で、正常位という体位でわたしを突いている最中であったから…

「全然、必要じゃないじゃん」
 それよりも、ちょうど、ようやく昂ぶってきている最中であったから、それを突然止めて、いきなりそんな事を…
 いや、戯れ言を言ってきたから、わたしは少しイラついてしまった。

「いや、必要だから」

「もお、じゃぁ、だからぁ、何よ?」

「実は、運動神経の鈍い女はさぁ、騎乗位がヘタらしい…」

「えっ、なに、それ?」

「だから、その通りだよ…」

「えっ、誰の説なの?」

「……あ、いや、俺の経験からの説…」

「バカなんじゃん」

「いや、ホントだって」

「ヘタって?」

「だからぁ、運動神経の鈍い女は、上に乗って、ちゃんと上下動できないんだよ」

「そんなこと…」

「いや、そうだから、だから、悠里、試してあげるから」

「ホント、バカっ」
 わたしは、呆れてしまう――

「ほら、試しにさぁ」

「あぁ、もぉっ」
 わたしは、呆れてしまうのだが、それよりもちょうど良いタイミングで正常位を抜かれてしまったからイライラしていたのだ…
 だけど、反面、騎乗位は、奥まで当たるから大好きではある。

「でも、それ、今、必要なの?」
 そうわたしが訊くと…

「うん、必要…」
 と、満面の笑みを浮かべて頷く。

「違うでしょう、ただ、騎乗位がしたいだけなんでしょう?」

「あ、いや…ま、そうともいうかな…」

「もぉ、ホント呆れた、バカ過ぎ」
 だけどわたしは、ちょうど昂ぶってきていた真っ最中だったので…
 少しでも早く、また、挿入れたかったのである。

 だから、わたしは…



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