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◯貧乏女子はシンデレラのように恋をする

第1章 貧乏女子はシンデレラのように恋をする

 次の日、私はいつもの紺色のスーツに着替えると、トランクルームからこっそり出た。そして待ち合わせのS駅の改札口の前で待っていると、黒塗りの車が目の前で停まった。


「お待たせ、白鳥さん」


 車から降りてきた七瀬部長が私の前まで歩いてきた。そして私の姿をジッと見るなり眉間に皺を寄せる。


「白鳥さんは休日もその格好なんだね」

「……はい。だめでしたか?」


 私はドキドキしながら七瀬部長に問い返した。


「だめではないけど、もう少し華やかさが欲しいな」

「……」

「よし、ホテルに行く前に君を綺麗にしよう」

「えっ……」


 やば、匂った? 一応昨日銭湯に行ったけど、朝も行けば良かったかな……。


 七瀬部長は私を車の助手席に座らせると、どこかへ車を走らせた。そして二十分後、着いた先は美容室だった。


「彼女を綺麗にしてやってくれ」


 七瀬部長は男の美容師にそう言うと、奥の部屋へと消えて行った。


「あらあ〜七瀬ちゃんにしては珍しい、おぼこい子を連れてきたわねぇ。これはやりがいがあるわぁん」


 おぼこい……。
 私はオカマの美容師に髪を好き勝手いじられ、目を開けた時には別人のような髪型にさせられていた。


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