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あなたの一番になりたいのに

第2章 【誰よりも愛しているのに】






「ごめん……ごめんね」とかなり弱々しい
実はね、あからさまに態度に出て
私を取り返そうとするあなたに心を奪われてた
めちゃくちゃ大胆だし、
めちゃくちゃ焦ってるじゃんって
怒ってる姿も、
気持ちぶつけた後に我に返ってる姿も
本当は全部、愛おしい
きっと他の人だったら縛られて嫌悪感を抱くよね



不思議と私は落ち着いてる
取り乱してくれてホッとしてる
嫌われるんじゃないかって泣きそうな顔
そんな事は絶対にないのに
全部把握してくれてて良いんだよ?
寧ろ、そうして欲しい
「私も入れてるから」と彼女のGPSも私の
スマホに入っていた
ほとんど一緒に居るのにね



だから告白された事も、断る事も伝えてある
再び肩に顔を埋めて
「ミオの事は信用してる、問題はアイツだ」と
また怒らせてしまったみたいだ
そんな彼女の頬を包み込み安心させてあげるのが
私の役目だとも思ってる



「今後もお付き合いのある取引先の人ですよね?そんな風に言っちゃダメ、私の事を信用してくれてるなら任せてください」


「でも…」


「あ、断ったからと言って仕事に支障が出たりするのかな」


「そんな事は絶対にさせない」


「うん、じゃあこの話はもう終わり、ほら、もう行かなきゃでしょ?」



もうすぐ約束の30分が経ってしまう



「断る日、決まったら教えて」


「もしかして待機しとくの?」


「ダメ?」


「んふふ、わかりました」



ギリギリの時間までキスされた
本当、追い払わないとずっとしてるんだもん
会社に居る時と全然違う
こっちが本来の彼女なんだよね?
ギャップが凄い
追い払ったのに、行ってしまうと寂しくなる
さっきまで触れてた温もりがこんなにも
恋しくなるなんて……



私も私で重症だな……



仕事が終われば真っ直ぐ帰って来てくれる
小さな花束を買って来てくれたり
似合いそうってだけでピアスをプレゼント
してくれたりと
相変わらず溺愛されてるんだなって感じてる



だからこそ、早く全部思い出したいのに……











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