
妻であること、女であること(仮
第1章 女の勘
「ごめんね陶子、これからピアノなの」
「いいよいいよ、私こそ急に来てごめん。
じゃ、樹里ちゃん、ピアノ頑張ってね。
また来るね」
朝夏は結婚が遅かったから私と同じ45歳だけど、
樹里ちゃんはまだ10歳だ。
あ、ということは…夫婦としては12年くらい。
それに比べ、私の夫婦生活はもう23年だ。
それなら、朝夏に営みがあって、
私に無いのは当たり前なんじゃないだろうか。
うん、そうよ。
なんだ、ちょっと心配しちゃったじゃない。
朝夏と私じゃ状況が違うんだもの。
と、私は自分を納得させながら家に帰り、
また、今日も台所に立った。
私はスーパーでパートをしていて、
他には特に取り柄がない。
料理が好きなくらいだ。
まぁ…普通の主婦。
浮気をされても仕方がないのかも知れない。
……普通の、主婦だから。
セックスレスのことを納得させたはずなのに、
まだどこかで引っかかってる私の心は、
やけにブルーだ。
トゥルルルル…
あ、電話。
その電話は、夫からだった。
「もしもし」
「あのさ、もう晩飯作った?」
「ううん、これからだけど」
「よかった。
野球の奴らと飲みに行くことになったから、
今日、晩飯いらなくなった」
「あ、そうなんだ。分かった。
一回帰って来る?
仕事終わったらそのまま行くの?」
「そのまま行く」
「了解」
「じゃ」
「はーい」
カタンッ
私は持っていた携帯をテーブルに置き、
そのまま椅子に座ると、
しばらく動けなくなってしまった。
飲み会、か…
「いいよいいよ、私こそ急に来てごめん。
じゃ、樹里ちゃん、ピアノ頑張ってね。
また来るね」
朝夏は結婚が遅かったから私と同じ45歳だけど、
樹里ちゃんはまだ10歳だ。
あ、ということは…夫婦としては12年くらい。
それに比べ、私の夫婦生活はもう23年だ。
それなら、朝夏に営みがあって、
私に無いのは当たり前なんじゃないだろうか。
うん、そうよ。
なんだ、ちょっと心配しちゃったじゃない。
朝夏と私じゃ状況が違うんだもの。
と、私は自分を納得させながら家に帰り、
また、今日も台所に立った。
私はスーパーでパートをしていて、
他には特に取り柄がない。
料理が好きなくらいだ。
まぁ…普通の主婦。
浮気をされても仕方がないのかも知れない。
……普通の、主婦だから。
セックスレスのことを納得させたはずなのに、
まだどこかで引っかかってる私の心は、
やけにブルーだ。
トゥルルルル…
あ、電話。
その電話は、夫からだった。
「もしもし」
「あのさ、もう晩飯作った?」
「ううん、これからだけど」
「よかった。
野球の奴らと飲みに行くことになったから、
今日、晩飯いらなくなった」
「あ、そうなんだ。分かった。
一回帰って来る?
仕事終わったらそのまま行くの?」
「そのまま行く」
「了解」
「じゃ」
「はーい」
カタンッ
私は持っていた携帯をテーブルに置き、
そのまま椅子に座ると、
しばらく動けなくなってしまった。
飲み会、か…

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