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孤独を埋めて、満たして

第1章  孤独を埋めて、満たして


♢ ♢ ♢



信じられなかった。

いつもなら、俺の部屋に来た女の子はみんな、少しでも長く俺のそばにいようと甘えてくる。

俺も適当にそれをあしらって、朝になればバイバイ、それでおしまいのはずだった。


なのに、あいつは違った。

俺の全部を暴いて、俺の暴力的なキスも、その後の情けない衝動も全部受け止めたくせに。


俺をめちゃくちゃに翻弄して、身体じゃなく〈心〉の奥まで侵食してきたくせに、あいつは熱が引いた途端、ひどく冷めた手つきで淡々と服を着直し始めたんだ。


白い肌が制服の奥に隠れていくのを、俺はベッドに横たわったまま、ただ呆然と見つめることしかできなかった。


置いていかれる──。


その強烈な恐怖が胸を突き上げて、俺は柄にもなく、あいつの背中に声をかけていた。



「……帰んの?」



喉の奥から絞り出した声は、自分でも引くくらい情けなくて、惨めだった。

頼むからここにいてくれ、一人にしないでくれって、全身で懇願しているみたいだった。


だけど、あいつは俺の声を、完全に無視した。返事どころか、一度も振り返りさえしなかった。


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