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結ばれる

第4章 縄で縛るということ

 あれから毎日、女の子は私の教室に来てくれた。それからしばらくして、いつの間にか私は二十歳、女の子は小学6年生になった。

「こんにちは、先生」

「こんにちは。……ねぇ」

「ん?」

「縄で縛るっていうのは、嫌だなとか恥ずかしいなとか思わないの……?」
 その子も、そろそろ思春期。いつか嫌と言われると思っていて、そう言われた時はきっぱり辞めさせようと思っていたのだ。私も相手が嫌がってまでやらせるほど悪ではない。緊縛が本来そういう目的でないことは承知しているが、もしそれで相手が我慢していたというのなら……。

「先生、緊縛は縄の芸術なんでしょ? 私でいいならいつでもやるよ?」

「ありがとう……」
 こんな友達もいない私の為に協力してもらっていると思うと、何だか涙が出る。私はこの子をずっと小さい子供だと勘違いしていたのかもしれない。

 少しして涙を拭き、縄を取り出して緊縛の準備に取り掛かる。最近は縄を上に縛ってそこから吊る、吊りというものをやっている。吊りは難易度が高く、失敗すると命の危険もあるので、より慎重に行わなければならない。そのため吊りの時は胸の上下に二重巻いて、手と足を縛っておくだけにしている。上から支える縄については、しっかりと縛らないと危険なので堅めの縄を使用している。

「よし、できた」

「はぁっ……なんでだろ、痛くもないのに息が……」

 小学生にして、縄から襲ってくる何かに耐えているようだった。先ほどの状況とは一変、声も表情すらも少し苦しそうに感じたのだ。

「先生、これが、ポスターの女の人が感じていた気持ちってことなのかな……」

「きっとそうだよ」
 縄に強調されたことで小さくも前に出始めた胸、ややくびれた腰は、どこか大人のラインに近づいている気がした。私はその成長に嬉しくなって再び涙を流した。

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