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先生とアイツ

第3章 *理科室

「静沢先生、ありがと」

「え?」

ここは職員室前の廊下。
先生に呼ばれて来たのだ。

「先生、私が困ってるの知ってたでしょ?」

「あぁ、そんなことか」

「それじゃあ、私教室戻るよ」

私が教室に戻ろうとしたとき、

「あ!ちょっと待て!」

そう言って先生が私の腕を掴んだ。

「お前、巧夢が好きか?」

好き?

違う。好き、じゃない。 

「ううん。好き、嫌いじゃないよ…」

「え?」

「親友。」

私は笑いながら言った。

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