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先生とアイツ

第3章 *理科室

**静沢


そう言って笑う亜友が俺はスゴく可愛く見えた。

「じゃあ先生またあとで!」

亜友は自分のクラスに戻る。
そんな亜友を横目に、俺は消えそうな声で言った。

「異性の親友は…ずっと親友じゃいられないんだよ…」









**亜友

「あゆ。ちょっと、いい?」

放課後。
私が帰りの支度をしていたときのことだ。
いきなり巧夢が私に話しかけてきた。

「え…あ、うん」

(今日1日目も合わせなかった癖に…)
そう。
私は今日は朝も1人で来て、タクと話したのは朝の挨拶だけ。
それ以外は、タクにシカトされていた。


「今日、ごめん。」

私はタクと理科室にいた。

タクが真剣な顔で頭を下げた。

「えっ?!た、タク?!」

「俺らしくないよな。コクったぐらいでシカトなんて…あゆ、ごめん」

タクは申しわけなさそうに頭をかいた。

「…でもさ」

と、急にタクの顔色が変わった。
こ、怖いよ…?タク…?

「あゆ…賢斗が好きなの?」



「…え?!」

私が賢斗を好き?!
ありえないよ!

「ほら、動揺してる。」

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