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My Godness~俺の女神~

第5章 ♯Detection(発覚)♯

 六月最後の日、実里は短大を出て七年間勤めた会社を辞めた。ひかるは大泣きに泣いた。
「やあね。別に永の別れでもあるまいし。逢おうと思えば、いつでも逢えるじゃない」
 実里が縋りついてくるひかるを抱きしめると、ひかるは更に声を上げて泣いた。
「元気でね。赤ちゃんが生まれたら、抱っこしにいくからね」
 こうして、実里は想い出多い出版社を後にした。

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