XOXO!?
第3章 Ⅲ
「あっ!いちかちゃんまって!!」
ママ(社長)に止められた。
「…?」
「…名前を決めるのを忘れてたわ!」
「…あっ…いちかでいいです…」
「だめよ。」
紗智ママが言った。
「…本名は名乗らないのがここの掟。」
「…どうする?いちかちゃん」
「…えっと…」
「…雅にしましょうか」
「み…やび?」
「…ママ!それは!!!」
「…紗智ママ、いいの」
「…っ…」
「………?」
「今日から貴方は雅。分かった?」
「…はい。頑張ります。」
こうして私の名前は雅になった。
なぜ紗智ママが…それは!といったのかは…よくわからなかったけど…とにかく決まってしまったものはしょうがない…。
「…紗智ママがあなたの担当だからね。」
「はい。よろしくお願いします。」
「…しっかり面倒みるからね」
―…笑顔が怖い。
桜ママが良かったな…。