
捨て犬と俺と…
第9章 壊れた想い
そのとき空斗がはっと顔を上げて固まってる俺と目があった。
空斗は今にも壊れそうな目をしていた。すぐに立ち上がって
ぼそっと「帰って。」とだけ言うと階段をおぼつかない足どりで登っていった。
ここで俺はなにをしにきたんだ。これじゃいつもと同じじゃないか…やだ。待って。言葉より先に足が動いた。
自分でもびっくりした。あとを追って階段を二段飛ばしでかけあがって空斗の腕を引いた。
でもふらっとなんだか宙に浮いてるような感覚。一瞬の出来事が凄く長く感じたのはなぜだろう。空斗の背中と俺の肩の間隔が限りなく0に近い状態。
部活のおかげで鍛えられたわりと筋肉質で薄い身体が倒れてきてるんだ。しかも階段で。支えられる方がおかしい。
そのまま階段の上から床に身体が叩きつけられる。
あぁ空斗に伝えたいことあってきたのに、頭がガンガンいってどんどん真っ白になっていった…
空斗は今にも壊れそうな目をしていた。すぐに立ち上がって
ぼそっと「帰って。」とだけ言うと階段をおぼつかない足どりで登っていった。
ここで俺はなにをしにきたんだ。これじゃいつもと同じじゃないか…やだ。待って。言葉より先に足が動いた。
自分でもびっくりした。あとを追って階段を二段飛ばしでかけあがって空斗の腕を引いた。
でもふらっとなんだか宙に浮いてるような感覚。一瞬の出来事が凄く長く感じたのはなぜだろう。空斗の背中と俺の肩の間隔が限りなく0に近い状態。
部活のおかげで鍛えられたわりと筋肉質で薄い身体が倒れてきてるんだ。しかも階段で。支えられる方がおかしい。
そのまま階段の上から床に身体が叩きつけられる。
あぁ空斗に伝えたいことあってきたのに、頭がガンガンいってどんどん真っ白になっていった…
