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捨て犬と俺と…

第9章 壊れた想い

(ピーンポーン)


……誰だよこんなときに。親はまだ帰ってくる時間じゃないし。宅配便かなにかかな…

いいや。居留守使おう。今は顔ぐちゃぐちゃだし…
誰にも会いたくない…


「お邪魔しまーす!空斗ー?」


聞き覚えのある声が聞こえた



……え?

陸?どうしよぅ…こんな俺、見られたくない…
なにか行動しなければ行けないのに、俺の頭と体はなにも機能しなくて、どうすることもできなかった。


唯一できたのは、ドアに背を向けているだけだった。



心臓はバクバクしながらゆっくりと足音が近づいてくる。

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