
捨て犬と俺と…
第9章 壊れた想い
陸side
翔に言われて気づいた。こんなうじうじしてないで動け。
俺は勢いよく家をでて空斗の家へ走っていた。でもその足は5分程でいつもと変わらない足取りとなった。
俺はなにいうつもりだろう。空斗とどうなりたいんだ。どう思ってる?これからどうしたい?
違う。
そんな深い事じゃない。俺は空斗と話したいんだ。ずっと前から一緒にいて、こんなに遠く感じることはなかった。
だからこそ気がつかなかった空斗の気持ちをちゃんと聞きたい。
俺はその気持ちに答えられないかもしれないけど…
そんなことを考えるうちに空斗の家の前についた。まだ9時だから親は帰ってきてないだろうしそん
な迷惑にはならないかな…?
入る前にゆっくり深呼吸をして呼吸を整える。
"ピーンポーン"
