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トラブルマーチ

第8章 別の顔

今日は明るい中で全部見られたんだ。
今更だろ?!


そう言い聞かせても、やっぱり恥ずかしいし…嫌なのだ。
谷原を受け入れた事実のある、生々しい痕のある身体を見られたりするのに抵抗ある。

また変に欲情されるのが1番の迷惑だから。


顔だけ後ろに向けてみると、谷原はドアを開けずに言った。



「着替え持って来たよ?タオルと一緒に置いておくから。」


「…有難う。」


「どういたしまして!」



終始ご機嫌な谷原に、ちょっと引き気味な返事を返すと、そのまま脱衣所から出て行った。

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